石垣島で天の川が見える時期と時間帯【月別カレンダー】
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過ごし方 ・ 2026年5月11日

石垣島で天の川が見える時期と時間帯【月別カレンダー】

石垣島・平久保半島から見る天の川の月別早見ガイド。1月から12月まで、その月に天の川がどの方角から立ち上がり、何時頃に見頃を迎えるかを、星空ガイドのオーナーがそのまま書きました。春夏秋冬3つのベストシーズン、撮影設定、ツアーとのセットプランまで。

「天の川は、夏にしか見えない」と思っている方が多いのですが、これは半分だけ正解です。天の川自体は一年中、空のどこかに横たわっています。ただし、月によって立ち上がる方角・時間・“濃さ” が大きく変わる。だから「見える時期」「見える時間帯」を知っているかどうかで、同じ夜空でも体験がまったく違うものになります。

のぶしろ家のオーナー新垣は、星空ツアー「流れ星の丘」の専属ガイドでもあります。この記事では、石垣島・平久保半島で天の川を見る月別カレンダーを、ガイド目線でそのままお伝えします。

まず結論 — 天の川は一年中見える、ただし「濃い時期」がある

平久保半島は Bortle スケール クラス 2(光害がほぼゼロ)。日本国内ではほぼ最高ランクの暗さです。この場所では、月のない晴れた夜なら、一年のどの月でも、天の川はうっすら見える

ただし、私たちが写真で見るような 「中心部の濃い、もくもくとした天の川」 が立ち上がるのは、いて座方向(銀河の中心)が空に上がってくる時期に限られます。具体的には:

  • 春(3〜5月): 夜明け前の南東
  • 夏(6〜8月): 宵から深夜の頭上〜南
  • 秋(9〜11月): 日没直後の南西
  • 冬(12〜2月): 中心部は地平線下、ペルセウス・カシオペア方向の “腕” が見える

つまり、春夏秋は時間帯さえ合わせれば、濃い天の川が見える。冬は中心部こそ隠れますが、別の見どころがあります。

月別カレンダー — その月、何時にどの方角を見るか

平久保半島・のぶしろ家のテラスを基準にした、月別の天の川早見表です。すべて月のない晴天の夜を前提としています。

1月

  • 見え方: 中心部は地平線下。北側の “腕”(ペルセウス座〜カシオペア座方向)が頭上を横切る
  • 時間: 20:00〜23:00、北東〜頭上
  • 特徴: 冬の大三角(シリウス・プロキオン・ベテルギウス)、オリオン座大星雲(M42)が肉眼で見える
  • 服装: ブランケット必須、気温15℃前後

2月

  • 見え方: 1月とほぼ同じ。中心部は明け方近くに南東から登り始める
  • 時間: 23:00以降、南東の地平線
  • 特徴: しし座が東から登る。春の銀河ハント(M81、ソンブレロ)の準備期

3月

  • 見え方: 春の天の川シーズン開幕。中心部が 夜明け前 に南東から立ち上がる
  • 時間: 04:00〜05:30、南東
  • 特徴: 早起きさえできれば、星空写真家にとっては最高の月。空気が乾いて透明度が高い

4月

  • 見え方: 中心部が 深夜02:00頃 から南東に登る
  • 時間: 02:00〜05:00、南東〜南
  • 特徴: 4月22日前後に こと座流星群(1時間10個程度)

5月

  • 見え方: 中心部が 00:00頃 から南東に立ち上がる
  • 時間: 00:00〜04:00、南東〜南
  • 特徴: 5月5日前後に みずがめ座η(エータ)流星群。ハレー彗星の塵の流星群で、平久保では1時間20個前後見えることも

6月(梅雨期 — 注意)

  • 見え方: 中心部が 22:00頃 から南東に登り、明け方まで頭上を横切る
  • 時間: 22:00〜04:00、南東〜南〜頭上
  • 特徴: 銀河中心部が一晩中見えるベストシーズン突入。ただし石垣島は梅雨(例年5月中旬〜6月下旬)。晴れた夜のヒット率は3〜4割

7月

  • 見え方: 中心部が 20:00頃 から南東に登り、頭上を経て明け方に南西へ沈む
  • 時間: 20:30〜04:00、南東〜頭上〜南西
  • 特徴: 梅雨明け(例年6月下旬〜7月上旬)後の透明度が圧倒的。七夕の織姫(ベガ)と彦星(アルタイル) が天の川を挟んで頭上に

8月(最高シーズン)

  • 見え方: 日没直後にはすでに南東に天の川が立っている。深夜に頭上を経て、明け方に南西へ
  • 時間: 19:30〜03:00、ほぼ一晩中
  • 特徴: ペルセウス座流星群(8月12〜13日ピーク)。平久保では1時間30〜50個。さそり座のアンタレス(赤い1等星)が南中
  • オーナーコメント: 一年で一番、何度も「うわっ」と声が出る月

9月

  • 見え方: 日没直後に南、深夜には南西へ。早い時間に見えるのが嬉しい月
  • 時間: 19:00〜23:00、南〜南西
  • 特徴: アンドロメダ銀河(M31) が肉眼で見え始める。空気が乾いてくる
  • オーナーコメント: 子連れ家族におすすめ。子どもが起きていられる時間帯に天の川が見える

10月

  • 見え方: 日没直後に南西に天の川が立つ。早い時間帯のラストチャンス
  • 時間: 19:00〜21:00、南西
  • 特徴: 10月21日前後 オリオン座流星群。空気の透明度が一年で最高クラス

11月

  • 見え方: 日没後すぐに天の川中心部が南西に沈む。観測時間が短い
  • 時間: 18:30〜20:00、南西の低空
  • 特徴: 11月17日前後 しし座流星群(年により大出現の可能性あり)

12月

  • 見え方: 中心部は地平線下。冬の “腕” 部分が頭上に
  • 時間: 20:00〜23:00、北東〜頭上
  • 特徴: ふたご座流星群(12月14日ピーク) — 平久保では1時間40〜60個と、年間最多クラス。オリオン座大星雲(M42)、すばる、シリウス

ベストシーズンは「3つの軸」で考える

「いつ来れば一番見える?」と聞かれたら、私はこう答えます。

軸1: 「夏の宵」を狙う

7〜8月の20時〜23時。日没から3〜4時間後の頭上に天の川。最も写真映えするのはこの軸です。家族滞在・三世代旅行に向いています。

軸2: 「春の夜明け前」を狙う

3〜5月の04時〜05時。夜明け前の南東に銀河中心部。写真家・天文ファン向け。観光地が空いている時期で、料金も安く、人も少ない。移住検討中のDINKsに最も人気な軸です。

軸3: 「秋の早い時間」を狙う

9〜10月の19時〜21時。日没直後にすでに天の川。子どもが起きていられる時間帯で見られるので、小学生連れの家族にはこの軸が最適。

のぶしろ家のテラスから見える条件

南東〜南西に180度開けたテラスです。これは、夏の天の川中心部が真正面に立ち上がる構造

  • 市街地から車で40分(光害ゼロ)
  • サンセットビーチの先は太平洋(光源ゼロ)
  • テラスから玄関までゼロ歩(暗順応を切らずに戻れる)
  • Bortle 2 認定エリアの中心

「観望地まで車で移動」が不要なので、家族の誰かが眠くなれば家に戻り、起きている人だけ残れる。これが宿泊観望の最大の強みです。

写真の話 — スマホでも撮れる

最近のiPhone(11以降)・Pixel・Galaxyなら、ナイトモード10秒露光で天の川がうっすら写ります。本格的に撮るなら以下が標準:

  • 本体: ミラーレス(ソニーα・ニコンZ・キヤノンRなど)
  • レンズ: 広角F2.8以下(14mm〜24mm)
  • 設定: 15秒・F2.8・ISO 3200・マニュアルフォーカス無限遠
  • 三脚: 必須(テラスの床に置ける小型でも可)

撮影予定の方は、事前にメッセージをいただければ、到着前に当夜の月齢と天候予報をお伝えします

持ってきてほしいもの

  • 赤色光ヘッドライト(白色光は暗順応を壊します。スマホアプリ「Red Flashlight」でも代用可)
  • 星座早見アプリ(無料アプリ「Sky Guide」「Stellarium」)
  • 上着・ブランケット(夏でも夜のテラスは涼しい)
  • 椅子に身を沈められる気持ち(首が痛くなるので、テラスチェアを倒すかヨガマット推奨)

「見えなかった日」のための準備

天気はコントロールできません。雲が多い日、月明かりが強い日、雨の日もあります。

そういう日の代替案:

  • 波の音だけを聞く(テラスから一晩中聞こえます)
  • 専門ガイドの私に明日の天気を聞きにくる(ご滞在中は星のお話なら、いつまでも)
  • 翌朝の日の出に賭けて早寝する(東向きの集落なので、寝室から日の出が見えます)

星空満喫プラン — 流れ星の丘とのセット

流れ星の丘」の星空ガイドツアーと、宿泊代の 10% OFF セットプラン をご用意しています。

  • 家のテラス: 静かに、自分のペースで眺める場所
  • ツアー: 専門ガイドと一緒に解説付きで深く知る場所

両方を組み合わせると、星の見え方が変わります。詳細は トップページの料金プラン星空ランディングページ をご覧ください。


天の川は、月さえ計算に入れれば、一年中、ほぼ毎月見えます。「いつ来れば見えるか」より、「その月に、何時に、どの方角を見るか」を知っているかどうか。それが、平久保で星空を楽しむための、たった一つのコツです。

ご質問は FAQ、または ご予約フォーム のメッセージ欄からどうぞ。月齢と天候予報の事前共有もできます。

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